台南 旅情食堂図鑑

旅行の時期 2016年11月

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11月はじめ台南で5日間ノンビリしてきました。食べ歩いたお店の中で、台南の人たちに愛され私たち旅人が台南の空気を感じる、そんな食堂を図鑑風にご紹介します。

「食堂へのアクセス」
台南の街歩きに自転車は危険、公車(バス)の利用が便利です。乗車時悠遊カードワンタッチだけで簡単ですし、町の雰囲気がよく分かります。
ここでは台南火車站からの路線を記しておきます。火車站のバス停は北站、南站と2つあり、間違うと同じ路線でも逆方向に行ってしまうので注意です。「北5-7小西門」という表記は、北站から5路線に乗車(北站を1番目として)7番目のバス停「小西門」で下車とお読み下さい。
公車の詳しい情報は大台南公車HPで
http://tourguide.tainan.gov.tw/newtnbusweb/
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①夏一跳
台南市中西區健康路一段352號 無休 6:00~11:00
北5-11 または 南0右-19 家齊高中
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朝食は台南の一番の楽しみです。台南らしい朝食といえば牛肉湯か虱目魚粥・・実は漢堡(ハンバーガー)も!漢堡店はハンバーガーだけでなく三明治(サンドイッチ)吐司(トースト)それぞれたくさんの種類が食べられます。学校の多い台南では登校途中の生徒さん達がお弁当に買い、ご近所のご家族が朝食を楽しむ姿が見られます。

チェーン店も多いのですが、ここやお隣の「吐司吐司」など手作りのお店が大人気。写真の珈琲牛奶(コーヒー牛乳)も生徒さんたちの外帯用にパッケージしてありますが自家製です。ハンバーグや豚カツも店内でどんどん揚がっていきます。お店はお嬢さんが中心、お父さんお母さんが助けて雰囲気がいいです。隣は青と白の縞の日除け、こちらは赤と白の日除け・・どちらも色がかすれて生活感あり。

写真は「猪排吐司(豚カツトースト)30元」「三明治15元」「珈琲牛奶(中)30元」。別の朝「漢堡30元」も大変美味でした。今朝の猪排吐司は熱々豚カツとキャベツの千切りにちょっと甘いソースをかけてトーストに挟んでいます。気に入りました。三明治はいろんな種類が並べてありますので好きなのを取ります。飲み物は7/1より5元値上げしたらしく、店内表示に5元プラスでお支払い下さい。

夏一跳(summer jump)はサザンオールスターズの中国語バージョンの曲名から。
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②民徳虱目魚粥
台南市北區民德路與臨安路交叉口 ほとんど無休 6:00~13:00
北0左-9 大潤發
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場所は花園夜市の近く(時間帯は全然違いますが)大潤發という大きなスーパーマーケットの近くです。虱目魚粥店の中ではスレテなく清潔でここが一番好きです。
最初にお会計ですので結帳口でほしいもののメモを見せてお支払いします。そのまま席で待てば持ってきてくれます。

写真は「魚肚粥(虱目魚のハラミのお粥)90元」ダシがきいて美味。
こちらのお店では白飯もありますので、虱目魚のスープ80元と白飯15元、または焼き魚90元と白飯、蛤仔湯40元の組み合わせなど次回の狙い目です。
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③長榮牛肉湯
台南市東區長榮路二段88號 月休 4:30〜10:30
南0右-14 勝利國小
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牛肉湯ならやはり長榮牛肉湯。朝の空気が気持ちイイ場所です。
写真は「牛腩湯(大)100元」「白飯(大)20元」。牛肉湯は赤みが強い分渋みがあり、それが牛肉湯の旨味ともいえますが、私はどちらかというと牛腩湯(サーロイン)。

長榮牛肉湯(台南市)

長榮牛肉湯(台南市)

新鮮な牛肉がないと美味しくない牛肉湯。あっさりした味は絶対に日本人好み。台南名物の「牛肉湯」をお試しあれ!

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④僾果鮮
台南市中西區中山路79巷6號 日休 9:30〜18:00
火車站より徒歩
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古く美しい建物を改装した自然食品と果物のお店。
写真は「パニーニ80元」「茉莉緑茶60元」。果物は台湾ミカン、8個で100元。日本のミカンと違ってさっぱりした酸味があっておいしかった。
日の当たるベンチに座って飲むミックスジュース55元もくつろぎます。
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⑤猫舌頭(ネコジタ)小籠包
台南市北區旭日街103號 土日休 6:00~9:00 14:00~19:00
南18-8 和緯路一段
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路地にある小籠包屋さん。和緯路一段から旭日街という路地に入ってすぐそこ。一応外帯専門なのですが、頼めば店先に椅子を出していただいて小籠包を食べることが出来ます。姉弟でやってらっしゃるお店でイイ感じです。

売り物は「鮮肉小籠包5個45元」と「奶香紅豆包(アン饅)5個50元」のみ。どちらも複数箱買っていかれる方が多いようです。お店先でセイロから出したばかりフカフカ小籠包はたまりません。奶香紅豆包も別の日に持ち帰ったのですが、甘過ぎず上品な味でした。今まで食べたアン饅の中で一番おいしかった。
あと飲み物は豆漿や紅茶などいろいろあります。私が選んだのは「杉林渓冷泡茶20元」。どちらにもよく合いました。
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⑥新一二三冰城
台南市北區長榮路四段58巷20 4月〜11月営業 月休 11:00〜20:00
南0右-8 長榮東豊路口
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12月からお休みですが・・昔の製氷工場そのままのお店です。
写真は「綜合冰45元」。キレイな色にまずビックリ。味もすごーく自然です。お店の内装?と相まってホッとしますね。


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⑦老友小吃店
台南市北區勝利路268號 無休 10:00〜21:30
南0右-6 中樓
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庶民的なお店なのですが、お料理は全て最高に美味。よほど腕の良い料理人さんがいらっしゃるのでしょう。

席に座るとお母さんたちがプラケースに入ったメニューを持ってきてくれます。そこに席のマーカーで注文数を記入します。4枚それぞれ裏にもあるので注意しましょう。目移りがしますが、一品の量が多いので要厳選です。記入が済んだらお店中央の老大に持っていき支払いし、そのまま席で待ちます。

写真は「櫻花蝦炒飯130元」「蒜泥白肉130元」。炒飯は2・3人前の量。蒜泥白肉のニンニクだれは冷やしてあって暑い台南では口当たりが絶妙。
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⑧中山路8巷無名小吃店
台南市中西區中山路8巷5號 日休 平日9:00~20:00 土9:00~16:00
(公休は店に表示がなく、またお店の方が大変お忙しく確認がとれていません。ご注意ください)
火車站より徒歩
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民生緑園の円環のすぐ外側に中山路と青年路を結ぶ同心円の小路があります。そこにある無名のお店。無名ですが何でも作れます。麺でも飯でも、水餃、魚肚、湯、粥・・そして滷味(ルーイエ)も。何でも安いです。

注文の仕方は、壁面にあるメニューとその下にある四角の黄色い紙を手に取ります。
席のNo.を記入し、メニューから黄色い紙に食べたいものを書き写します。書き終わったら料理をしているお母さんの所へ持っていきます。順番で手際よく料理が運ばれて来ます。全部の料理が揃ったら、先程の黄色い紙に個々の値段と合計金額が記入されたものが届きます。請求書になりました。食べ終えたらお店の方どなたにでも、黄色い紙とお金を手渡して清算します。

写真は「炒飯(大)50元」「滷味(滷蛋、猪耳朶、猪頭皮)50元」「地瓜葉湯20元」
席が少ないように見えますが、店内にテーブルもありますし、人が多くなると中山路8巷にお店が広がっていきます。大丈夫です。

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⑨信燒烤
台南市中西區公園路12號 火休 11:00~13:30 17:30~26:00
火車站より徒歩
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「原台南測候所」の真ん前にある飲み屋さん。お昼の営業も始めたようですね。夜、測候所の周りの提灯が揺れるのを見ながらご飯を食べているとシミジミします。台南一旅愁を誘う場所と個人的には確信しています。

写真は台南最終夜「ニギリ寿司180元」。お昼食べ過ぎでシンミリお寿司をつまみました。前夜は焼きオニギリ、青菜と筍の炒め物、焼鳥をいただきましたがカメラ電池切れで映像なし。
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台南はカフェブーム。老房子を利用したカフェが増えています。台南は確かに老屋、老房子には事欠きませんし、表情の多様な美しい建物も多いのです。ただ昨今のカフェはオシャレにしようと美しい内装を目指しますが、これが間違いのもと。画一的な、どっかで見たことのある室内は、建物が持つ歴史のまなざしというか個性を消し去ってしまいます。しかも値段が高い。台南の若者が毎日気楽に利用できる価格でないとしょうがない…。

古い建物を利用しながら、居心地の良い空間を持つ2つのカフェをご紹介します。いずれも国華街の北、民族路を越えたあたり。永楽市場の北側になります。ここまではあまり観光客も来ません。昔の永楽市場商圏というか、庶民的なエリアなのです。

公車はいずれも 北5-5 西門民權路口下車です。
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⑩Cafe Flaneur
台南市中西區普濟街53號 水休 13:00~22:00 (金・土~23:00)

行き方は国華街を北上し、郡緯街の手前で左ナナメに戻る道に入り古い廟を抜けるか
、民族路を左折して右折するか…民族路に新しい黄色い看板が出来たので後者の方が分かりやすいかもしれません。

オーナーの方さんは大の旅行好き。大きな本棚に旅の本や台湾、台南の本が並んでいます。お客さんはその本を読んだりPCに向かったり、思い思いにゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。

写真の飲み物は「タイ風ミルクティー100元」。お水はボトルで出されます。時間を気にせずゆっくりしてほしい、という気遣いでしょう。
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運が良ければ、人懐っこいワンコ、オレ君(Cafe au laitのau lait)と会えるかも。
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⑪存憶Cafe Bar
台南市中西區国華街三段211號 無休 9:30~22:00 (火・水12:30~)
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こちらの場所は簡単、国華街に面しています。民族路を越えてあと少し左側です。オーナー黄さんも人柄がイイ、ご近所のお年寄りからもよく声がかかります。
お店の外観は趣がありますが、お手洗いをお借りすると、中庭や奥の部屋などもっと凄い。「冬冬の夏休み」の世界ですね。

写真は普通に「アイス・アメリカーノ80元」かなり美味ですよ。
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⑫阿美鳳梨酥(邱恵美鳳梨酥)
台南市民權路一段88號 無休 9:00~19:00
台南火車站より徒歩

こちらは古いお菓子屋さん。
台南火車站より歩きますが、地図的には北門路一段を南下して東門円環から民権路に入るのが合理的に見えます。しかしこの道は歩きにくい。中山路から新光三越中山店の脇を通り、民族路から萬昌街を歩くのが楽しい。いいお散歩コースです。

ブログ「気まぐれ食いしん坊の台湾ごはん」によりますと旦那さんが子供の頃は、台南で甘いものと言えばここの蛋糕しかなかったとか。蛋糕は台湾の人たちは「ケーキ」と訳しますが、普通のケーキのこともあれば、夜市の人形焼き風もある。ここのは大き目のカステラ風。

蛋糕のお値段は1斤90元。ホテルで自分たちで食べるのには半斤で十分。私が1斤包んでいただいていると、お店の方が後ろの室内を指差して何かおっしゃっています・・・後ろに並んでらっしゃる皆さんが「日本人ですか、冷蔵庫に入れなさいと言っています」と助け舟。モタモタ買っている日本人にいらつきもせず、ありがたいことです。

そうです、カステラ風の見た目ですが日持ちはしないので日本へのお土産は無理。お店の名前にもあるパイナップルケーキならいいのでしょうか。蛋糕はお世話になったホテルのスタッフに進呈したので画像はなし。次回は両方自分で食べたいと思います。

再見、台南!

記事登録日:2016-11-26

ページの管理人ポラ丸さん
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